知ってお得！印刷技術

PDFとは、Portable Document Format（ポータブルドキュメントフォーマット）の頭文字の略で、アドビシステムズ社が開発した書類フォーマットです。無料で配布されているAdobe Reader等のPDFビューアーソフトがあれば、プラットフォームやフォントなどの環境が異なっていても、PDFを作成した状態と同じ状態で表示できます。

DTPにおいても、印刷入稿用のデータとしての利用、印刷物のWeb配信等で使われています。画像の解像度を変更することで、データサイズを調整でき、様々な利用環境に合わせて利用することができます。

PDF/Xとは、ISO（国際標準化機構）で定められた印刷物用のPDFの規格のことです。
PDF/X1a、PDF/X3、PDF/X4などの種類があります。

PDF/X1aとは、ISO（国際標準化機構）で定められた印刷物用のPDFの規格であり、印刷用のPDFとして最も普及している規格です。

• 画像がCMYKモード
• フォントが埋め込まれている

の２つが必要条件となります。

PDF/X3とは、ISO（国際標準化機構）で定められた印刷物用のPDFの規格です。
PDF/X1aとの違いは、RGBモードの画像を許容することです。ICCプロファイルを埋め込んだRGB画像を使用してカラーマネージメントを可能にします。

印刷業界では普及していない規格です。

PDF/X4とは、ISO（国際標準化機構）で定められた印刷物用のPDFの規格です。
PDF1.6をベースにし、透明効果に対応したPDFです。PDFを直接レンダリングできるAdobe PDF Print Engineを使えば、透明効果もスムーズに出力できます。

これからの普及が期待されている規格です。

Adobe PDF Print Engineとは、Adobe AcrobatおよびAdobe Creative Suite製品と共通のPDFテクノロジーをベースにした次世代印刷プラットフォームのことです。
透明機能を用いたアートワークは分割・統合する必要がなく、PDFファイルをネイティブにレンダリング処理できる。ジョブチケットやJDF規格、さらにAdobe PDFのコンテンツ規格を兼ね備え、出力工程の生産性を高めることができる。

ICC（アイシーシー）とは、International Color Consortiumの頭文字の略で、周辺機器のカラーマネージメントに関する基準を制定している団体のことです。

ICC（アイシーシー）プロファイルとは、ICCが基準に基づいて作成された各機器固有の色再現性に関する情報のことをいいます。

MacintoshのOSに含まれているColorSync、およびこれに対応している各アプリケーションでは、ICCプロファイルを用いて異なる周辺機器間で色再現を近づけるカラーマネージメントを行っています。